新田商店について
新田商店について
納豆ひとつで100年。新田商店です。
失敗からはじまった100年の味
当店の歴史は大正12年に始まりました。初代店主の新田佐一は好奇心旺盛でチャレンジ好きな人物。
あるとき味噌を作った樽に目をつけ納豆を仕込んだものの、塩分で発酵が進まず失敗に。試行錯誤を続け完成したのが現在に受け継がれる新田商店の顔、赤松の経木で包んだ高田納豆でした。
うまい納豆を手軽なパックで多くの人に
丁寧にこしらえた納豆を手作業で経木に包み、リヤカーで販売していたこの時代。もっと多くの人に新田商店の納豆を食べてもらいたいと考えた二代目は、より長く美味しさを保てるパック詰めの機械を導入しました。
伝統の経木納豆とともに手軽なパックという選択肢が増え、新田商店の納豆はさらに多くのお客様に親しまれることとなりました。
地元会津の
お客様を愛した“納豆道楽”
「納豆作りは道楽。店を大きくするよりも、地元の人にうまい納豆を届けられればそれでいい」。そう言って地元の人々のために納豆を作り、自ら店頭に納品しつづけたのが三代目。
地元会津のお客様から「うちはずっとこれなの。」そんなお声をいただくたびに、三代目がつないだ地元での信頼が、新田商店の土台となっていることを実感させられます。
会津から日本へ
引き継いだ納豆造りの伝承と進化
目指すのは「伝承と進化」。大正より引き継いだ納豆造りを後世へと伝承し、地元企業とのコラボレーションや原材料の見直しなど、新たなアプローチを取り入れ新しい納豆開発へと繋ぎたい。
「納豆といえば福島・会津」という新たな時代を作っていくために、納豆のさまざまな可能性を切り開いていきたいと考えています。
新田商店の伝統
目で盗み、体に刻んだ先代からの技
当店の納豆にレシピはありません。それは、毎日の天気や気温、豆の状態によって、水につける時間、釜で炊く圧力などの微妙な調整が必要だから。そうした直感や技はもちろん、先代の背中を見ながら試行錯誤し、長年の経験で自分の体に刻み込まれたもの。当店の職人は代々こうして、自分の目と手、経験を使い、文字にできない伝承の技をつないできました。
令和につなぐ経木納豆
経木とは、木を紙のように薄く削って食品を包むのに使うもの。天然の木の抗菌作用や通気性を生かし、古来より食品の包装に使われてきました。
初代の時代から仕入れている当店の経木は、赤松の木を削り、1ヶ月かけて乾燥させた手間暇の賜物。
さらに、一枚一枚手織りして、人の手で納豆を包んでいます。時代に逆行する面白さと、手間のかかったものの良さを愛してくれるお客様のために、続けていきたい当店の誇りです。